台湾で初めて迎えた端午節|暮らして知った台湾の風習と旧暦の文化

ぶら下がったたくさんの粽

こんにちは!
台湾駐在ママのUNIです。

6月19日は、台湾の伝統行事「端午節」でした。

端午節が近づくと、市場にはたくさんの粽(ちまき)が並び、娘の幼稚園でも端午節にちなんだ制作や行事が行われるなど、街全体がお祝いムードに包まれます。

今回は、台湾の端午節とはどんな行事なのか、そして実際に我が家が体験した端午節の一日をご紹介します。

台湾の文化や暮らしの雰囲気を感じながら、読んでいただけたら嬉しいです。

目次

台湾の端午節とは?

端午節とは?

台湾では旧暦に合わせた伝統行事が今も大切に受け継がれており、その中でも端午節(たんごせつ)は、春節・中秋節と並ぶ「台湾三大節句」のひとつです。

毎年旧暦5月5日に祝われる国民の祝日で、多くの会社や学校がお休みになります。

日本では5月5日の「こどもの日」として親しまれていますが、台湾では古くから伝わる風習が今も暮らしの中に残っており、街全体がお祝いムードに包まれます。

ここでは、台湾の端午節で見られる代表的な文化をご紹介します。

粽子(ちまき)を食べる

粽を作っている写真

端午節といえば、やはり粽子(ゾンズ/ちまき)です。

台湾では端午節が近づくと、スーパーや市場にはたくさんの粽子が並び、家庭で手作りしたり、親戚や職場で贈り合ったりする文化があります。

台湾の粽子は、日本で食べる中華ちまきよりも種類が豊富で、豚肉やしいたけ、干しえび、塩漬け卵黄などが入ったものが定番です。

また、地域によって調理方法が異なり、

  • 北部粽:もち米を炒めてから蒸す
  • 南部粽:生のもち米を具材と一緒にゆでる

という違いもあります。

お店や地域によって味や具材が異なるため、「今年はどこの粽子を食べた?」という会話も、この時期ならではの楽しみのひとつです。

ドラゴンボートレース

ドラゴンボートレースの写真

端午節を代表するイベントが、ドラゴンボートレース(龍舟競賽)です。

色鮮やかな龍の形をしたボートに乗り込み、息を合わせて漕ぐレースで、台湾各地で大会が開催されます。

この風習は、中国の詩人・政治家である屈原(くつげん)を弔う伝説が由来とされており、人々が舟を出して屈原を探し、魚に食べられないよう太鼓を鳴らしたことが始まりと伝えられています。

台湾各地で開催されており、台北の基隆河・大佳河濱公園で行われる「台北国際龍舟錦標賽」は台湾最大級の大会として知られています。ほかにも、高雄の愛河、彰化県の鹿港、宜蘭、澎湖などでも大会が行われ、地域ごとに違った雰囲気を楽しめるのも魅力です。

また、美しい海で知られ、「台湾のモルディブ」とも呼ばれる澎湖では、ドラゴンボートレースに合わせて花火大会も開催され、観光客にも人気があります。

現在ではスポーツイベントとしても人気があり、多くの観客で賑わいます。

その他の風習

端午節には、粽やドラゴンボートレース以外にも、さまざまな風習があります。

菖蒲・艾草(よもぎ)を飾る

玄関に菖蒲や艾草を飾る風習があり、邪気払いと家族の健康を願う意味が込められています。
日本では菖蒲湯が有名ですが、台湾では玄関に飾る家庭も多く見られます。

香包(シャンバオ)

香りのある薬草を入れた小さな袋「香包」を身につける風習もあります。
魔除けや健康祈願の意味があり、子どもたちが幼稚園や学校で手作りすることもあります。

卵立て(立蛋)

端午節の正午に卵を立てると、一年の運気が上がると言われています。
科学的な根拠があるわけではありませんが、台湾では毎年話題になる端午節ならではの風習のひとつです。
家族や子どもと一緒に挑戦する人も多く、楽しいイベントとして親しまれています。

我が家が体験した台湾の端午節

端午節前から街がお祝いムード

端午節という文化があることは知っていましたが、実際に台湾で迎えるのは今年が初めてでした。

端午節が近づくと、市場にはたくさんの粽子(ゾンズ/ちまき)が吊るされ、スーパーの冷凍食品コーナーも粽でいっぱいに。

日本でいうと、節分前に恵方巻きが並んだり、土用の丑の日にうなぎが並んだりするような感覚でしょうか。街全体が少しずつ端午節ムードに包まれていきます。

また、台湾では家族や親戚だけでなく、職場で粽を配ったり、お裾分けしたりすることも多いそうです。我が家でも、夫が会社の方から粽をいただいて帰ってきました。

さらに、「台湾のモルディブ」とも呼ばれる澎湖(ポンフー)では、ドラゴンボートレースに合わせて花火大会も開催されるそうで、台湾各地で端午節ならではのイベントが行われていました。

「端午節が近づいてきたんだな」と、街の様子や人とのやり取りから季節を感じられたのは、台湾で暮らし始めて初めての経験でした。

娘も幼稚園で端午節を体験

娘が手作りした香包

娘の幼稚園でも、端午節に合わせたイベントがいくつか行われました。

まずは、香包(シャンバオ)作り

香包と聞いて、最初は台湾らしい花柄の布で作る伝統的な香包をイメージしていました。
ところが、娘が持って帰ってきたのは、うさぎのタピオカミルクティの形をした香包。「こんな可愛らしい香包もあるのか。」と驚きました。娘が作ったということもあって、可愛さもひとしおです。娘も可愛くできた香包がとても嬉しかったようで、持って帰ってきてから今もリビングに飾っています。

次に、端午節に食べる粽子作りも体験しました。

娘が作って持ち帰ってきた粽子は、端午節当日に他の粽子と一緒に蒸して、食卓に並べました。
残念ながら、娘は粽子が少し苦手だったようで、何度誘っても食べず。結局、親が美味しくいただくことに。でも、お店の粽子と遜色ないくらい美味しく、娘が幼稚園で一生懸命作っていた姿を想像しながら食べると、より一層美味しく感じました。

そして、遠足ではドラゴンボートの見学へ。

端午節の時期が近づくと、大会で使われるドラゴンボートが川の近くに並ぶそうです。今回は残念ながら、遠足の途中で大雨が降ってしまい、実際にドラゴンボートを見ることはできなかったそうですが、幼稚園を通して台湾の伝統文化に触れる貴重な機会になりました。

日本ではなかなか体験できない行事を、幼稚園生活の中で自然に学べることは、とても素敵だなと感じました。

我が家の端午節

端午節当日は、お茶屋を経営されている方にご紹介いただき、家族でお茶体験と端午節の食事会へ行ってきました。

グアバ茶などの珍しいお茶をいただきながら、端午節の食事を楽しみました。

今回いただいたのは、北部粽の中でも体にやさしい素食粽(ベジタリアン向けのちまき)。粽は「カロリー爆弾」と言われるくらい高カロリーだそうですが、今回は新鮮なお野菜のサラダやとうもろこし、ゆで卵なども並び、体にやさしい食卓でした。

粽の写真

また、「端午節の正午は陽の気が最も強く、卵が立つ」という言い伝えがあるそうで、食卓にも卵が並んでいました。早速立ててみようと思ったのですが、この日食卓に並んでいたのはゆで卵。生卵でないとうまく立てることができないそうで、今回は挑戦できず。来年は生卵でリベンジしたいです。

食後には、旬のマンゴーやグアバを美味しいお茶と一緒にいただき、とても楽しく美味しい端午節を過ごすことができました。

帰る際には、お茶屋さんのご夫婦から玄関に飾るための菖蒲をいただきました。帰宅して早速玄関に飾ってみると、なんだか我が家も少しだけ台湾の暮らしに馴染めたような気がしました。

ちなみに、6月19日から21日まで連日粽を食べ続けたので、体重計に乗るのが少し恐ろしくなっています。

「端午節=こどもの日」だった

食事の後、お茶屋さんのご夫婦と台湾の文化についていろいろお話ししました。

スマートフォンの翻訳アプリを使いながら会話を楽しんでいたのですが、長時間使っていたせいか、途中でまさかの充電切れ。そこからは、中国語と英語を交えながらの会話に。ちゃんと伝わっていたかは分かりませんが、それでも意外と話が続き、語学の勉強にもなりました。

そんな会話の中で、話題はお互いの結婚の話に。私たち夫婦の結婚記念日が5月5日だとお話ししたところ、お茶屋さんのご夫婦が、「今日、旧暦だと5月5日に当たるんだよ。」と教えてくださいました。

そこで初めて、「あ、端午節って、日本の端午の節句と同じ旧暦5月5日の行事だったんだ!」と気付きました。日本の端午の節句は理解していたのに、台湾の端午節と結びついていなかった私。まさに目から鱗でした。

日本では新暦の5月5日が「こどもの日」として定着していますが、台湾では今も旧暦に合わせて端午節が祝われています。同じルーツを持つ文化でも、日本と台湾では日付の感覚や行事の過ごし方が少しずつ違う。その違いを、台湾の方との何気ない会話の中で知ることができたのが、とても印象に残っています。

まとめ

今回は、台湾で初めて迎えた端午節について書きました。

市場に並ぶたくさんの粽子、幼稚園での制作や行事、端午節の食事、玄関に飾った菖蒲。日本にいた頃は知らなかった台湾の文化に、暮らしの中で自然に触れることができ、とても嬉しい一日になりました。

台湾には、春節や端午節だけでなく、中秋節など、旧暦に合わせた行事が今も大切に受け継がれています。次回の記事では、台湾の伝統行事についてまとめたいと思います。

これからも季節ごとの行事を家族で楽しみながら、暮らしているからこそ見えてくる台湾の魅力を、このブログでお届けしていきたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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ぶら下がったたくさんの粽

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